季節の手仕事も、まずは気軽に一歩

すっかりお店にも梅が並び、InstagramなどSNSにも梅仕事の写真が多くみられますよね。季節を楽しんでいて素敵な暮らしだなぁと、思わず憧れてしまいます。
皆さんは自分で梅シロップや梅酒を作ったりしますか?

簡単だと分かってはいても…

私が梅ジュースを初めて飲んだのは数年前のこと。

暑い夏、職場で汗だくでへとへとになっていたとき、自家製の梅シロップで作ったジュースをいただきました。その爽やかな甘さが身体にしみわたって、「生きかえる〜」と感動したのを覚えています。

《密封ビンに氷砂糖と梅を交互に入れて、一日一回振るだけ…》
と作り方は簡単だと分かってはいても、
「まずはあの大きな瓶を用意するのか‥。そんなに毎日様子をみられるかな。」
となかなか一歩を踏み出せずにいました。

少しずつ砂糖が溶けていき、その過程も楽しむ。
それが手仕事のいいところと思ってはいても、ちょっと面倒…。
2〜3週間も待てない!という方に向けて、今回は
一晩で完成!気軽に始められる「炊飯器で作る梅シロップの作り方」をご紹介します。

実はこの方法、梅農家さんの所に梅を買いに行った時に教えてもらいました
「簡単だし、すぐにできるし、このやり方がいいんだよ」とおすすめされ、
プロの梅農家さんがおすすめするなら…!と試しに作ってみたのがきっかけです。

今ではこの作り方がすっかり我が家の定番になっています。
(なのであのいい感じの梅仕事の写真は撮れていないです‥。)

「炊飯器で作る梅シロップの作り方」

《材料》
青梅(南高梅など他の梅でも) 1kg
砂糖(氷砂糖、などなんでも) 600g〜1kg

※瓶に敷きつめて作るのと違い、必ず柔らかくなるので砂糖が少なめでも作れます。今回、私は三温糖で600gちょっと、甘さ少なめにしました。

STEP1: 洗った梅の水気をふき、梅のへそを楊枝などで取る

ポロッととれるのが気持ちいい!思わずハマってしまいます。

STEP2: フォークなどで穴を開ける

STEP3: 炊飯器に梅を入れ、そのあと砂糖を加える

STEP4: 保温スイッチを押して、8〜10時間置くだけ

砂糖が溶けきっていなかったら、追加で保温してみてください。

たったこれだけ!寝る前にセットして、朝起きたら完成です。

出来上がったら、梅とシロップは別々に。
シロップの量もそこまで多くないので、大きな瓶でなくても保存ができて、冷蔵庫にも入るから長持ちしますよ。
梅の実はジャムにしたり、梅味噌を作っても♪

三温糖なので、茶色いシロップになりました。

私は3〜4倍で炭酸水で割って飲むのがお気に入り。
これからやってくる夏にもぴったりで、この爽やかな美味しさにきっと何度も助けられるでしょう。これがあればあの暑さも楽しめるかも?

ちなみに、我が家では梅を多めに買って冷凍しておき、なくなった頃にまた作ったりします。
冬はお湯割りにして飲むのもおいしいですよ。

気になってはいたけど、なかなか始められずにいたという方はぜひ挑戦してみてください。
その美味しさにはまったら、ゆっくり瓶で育ててつくるのもよし、砂糖の種類を変えて自分の好きな味を探すのもよし、楽しみが広がるのではないかなと思います。

季節の手仕事ができると、ちょっとだけ自分の暮らしが豊かになった気分になれますよね。
だからこそ最初の一歩は気軽にいきたいものです。
そんな一歩の、少しでも参考になったら嬉しいです。

もう少ししたら、赤紫蘇のシロップも作ろうかなと思っています。

Profile

hikaru
hikaru
『自然の中での保育』 に魅力を感じ、埼玉の山中や、逗子・葉山の海近くの園で保育士として過ごす。
今、ドイツの教育や暮らしを知るために、渡独への準備中。
花を使ったものづくりや暮らし、写真と手描き文字が得意。主に十色の路では『Creative Life』を担当。
@hana.to.hikari
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